この記事では初学者が初めに理解していると便利なものやよく使うであろう組み込み関数を紹介しています。
Pythonの組み込み関数とは
Pythonに初めから提供されている関数です。関数とは入力値を受け取り、何かしらの処理を実行し、出力値を返すまでの複合文のことです。ある特定の処理をひとまとまりにしたものです。
自分で関数を定義することもできます。関数を定義する方法をまとめた記事があるので興味がある方は下記の記事を参考にして下さい。
Python組み込み関数6選
以下の6つの組み込み関数についてサンプルコードを交えて解説していきます。
print()
input()
int()
str()
len()
enumrate()
python関数:print()
print関数は文字列や数値、変数に格納された値を画面上に表示させたい時などに使用します。表示させたい文字列や数値などをprint()関数の引数に指定します。
サンプルコード
文字列や数値を出力
文字列を出力する場合はダブルクォーテーションかシングルクォーテーションで囲み引数に渡します。
print("python組み込み関数")
print('python組み込み関数')
ダブルクォーテーションかシングルクォーテーションどちらを使ってもいいのですが、先頭がダブルクォーテーションの場合閉じる時もダブルクォーテーションを使用します。
ダブルクォーテーションとシングルクォーテーションを混在して使わないようにしましょう!
数値を出力する場合は引数にそのまま数値を渡します。
print(16)
変数の値を出力
変数の値を出力するには引数に変数名を渡す。記述の仕方は次のようになります。
name = "たろう"
print(name)
python関数:input()
input関数とは、キーボードからの入力を受け付けることができる関数です。入力した値は末尾の改行を除いて文字列に変換され戻り値として返ってきます。記述の仕方は次のようにします。input関数で入力を受け付けて、入力された値をval変数に代入している例です。
val = input()
Googleコラボラトリー上で実行すると入力できる枠が表示され入力待ち状態になります。この枠の中に入力してエンターを押すと入力した文字が戻り値として返ってきます。
でも、枠だけ出てきて何を入力したらいいかわからない状態ですよね。入力を促す言葉を表示するには、引数に入力を促す言葉を渡してあげます。記述の仕方は次のようにします。
サンプルコード
name = input("あなたの名前を入力して下さい")
どんな値を入力して欲しいのか記述しておくと親切ですね。
python関数:int()
int関数とは、引数に渡した数値、文字列を整数に変換して返してくれる関数です。基本的な記述の仕方は次のようにします。
val = int()
サンプルコード
下記のサンプルコードではstringと言う変数に文字列を代入しています。文字列を代入したstring変数をint関数の引数に渡してあげます。そして、その結果をnumber変数で受け取っています。受け取った時には数値に変換されています。
string = "123"
print(type(string))
# <class 'str'>と結果が返ってくるので文字列である事が分かります
number = int(string)
# 文字列を代入された変数をint関数に渡します
# 数値に変換されnumber変数で受け取っています
print(type(number))
# <class 'int'>と結果が返ってくるので数値である事が分かります
python関数:str()
str関数とは、引数に渡した数値を文字列に変換して返してくれる関数です。計算した結果の値(数値)を文字列と連結したい場合などに使用します。基本的な記述の仕方は次のようにします。
val = str()
サンプルコード
下記のサンプルコードでは数値と文字列の連結を行ってstr関数の使い方を説明しています。
ans = 2 + 1
print("2 + 1の結果は" + str(ans) + "です")
# 出力結果 2 + 1の結果は3です
python関数:len()
len関数とは、引数に渡した値の長さや、数を返してくれる関数です。基本的な記述の仕方は次のようにします。
val = len()
サンプルコード
val = len("python")
print(val)
結果は6となり、文字列の長さを返してくれます。
fruits = ["Apple", "Orange", "Strawberry"]
len(fruits)
結果は3となり、リストの中の要素の数を返してくれます。
python関数:enumrate()
enumrate()関数とは、リストから値を取得するときにインデックスと要素を同時に取り出すことが出来る関数です。一般的にはrange関数を使ってインデックスを取り出していると思いますが、コードが少し読みづらくなってしまいます。そんな時にenumrate()関数を使用するとすっきりしたコードを書けるようになります。基本的な記述の仕方は下記のようにします。
サンプルコード
enumrate関数を使用した場合
fruits = ["Apple", "Orange", "Strawberry"]
for i, fruit in enumerate(fruits):
print(str(i) + ": " + fruit)
range関数を使用した場合
fruits = ["Apple", "Orange", "Strawberry"]
for i in range(len(fruits)):
fruit = fruits[i]
print(str(i) + ": " + fruit)
enumrate関数で記述したほうがパッと見てわかりやすいかと思います。
まとめ
今回はPythonにおける初学者が初めに理解していると便利なものや、よく使うであろう組み込み関数を6つ紹介してきましたがいかがだったでしょうか。Pythonの組み込み関数にはこの記事で紹介した6つの組み込み関数の他にもたくさん用意されています。その他の組み込み関数について知りたい方は下記の本がオススメです。興味がある方はチェックしてください!
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